第二新卒で転職活動をしよう、と考えた時に転職エージェントを使った方がいいのか、それとも新卒の頃使っていたマイナビ・リクナビのような転職サイトを使った方がいいのか迷う方がたくさんいます。
そこで、初めての転職を経験される第二新卒に向けて、転職エージェントと転職サイトの違いを紹介していきます。
転職サイトと転職エージェントの違いは、「個人」か「アドバイザーと一緒」か
大まかに両者の違いを述べると、以下とおりになります。
- 個人で求人を探し、面接から内定までを行うのが「転職サイト」
- アドバイザーと一緒に求人やキャリア診断、面接から内定までを行うのが「転職エージェント」
つまり、両者の大きな違いは、「個人」か「アドバイザーと一緒」かの違いになります。
これでは、分かりづらいと思うのでもう少し細かく分けてみていきましょう。
転職サイトと転職エージェントの違いは、7つある
転職サイト | 転職エージェント | |
応募可能求人数 | ⭕️ | ▲ |
非公開求人 | ▲ | ⭕️ |
企業内情報 | ✖︎ | ⭕️ |
キャリアコンサルティング | ▲ | ⭕️ |
採用までのサポート | ▲ | ⭕️ |
企業との連絡・調整 | ▲ | ⭕️ |
転職のペース | 早い | 遅い |
1つずつ解説していきます。
1. 転職サイトと転職エージェントの違い「応募可能求人数」
転職サイトの場合、とにかく求人数が多く、それに従って全ての求人に応募(履歴書の送付)をすることができます。ただ、書類で落とされること多が本当に多いです。
一方、転職エージェントの場合、転職サイトと比べると応募可能求人が限られます。
しかし、キャリアアドバイザーがあなたに適した求人を紹介してくれることから転職サイトを利用するよりも書類選考率は3割程度高くなります。
あなたの良さを採用企業に伝えるのも転職エージェントの仕事であり、その良さを伝えられるのも転職エージェントのメリットでしょう。
2. 「非公開求人」
非公開求人は、転職エージェントの方が圧倒的に多いです。
その理由は、企業にぴったり合う人材を短期間かつ効率的に募集したいと考えるからです。
例えば、転職サイトに求人募集を出した場合、予想よりも多くの求職者が集まってしまいます。また、転職サイトから応募してくる求職者は、企業にとって履歴書だけの情報になってしまうため、面接を通して人柄を確認しようとすると、採用に多くの時間を取られてしまいます。
そうしたことから「非公開求人」という形をとり、求職者をある程度フィルターにかけ、短期間かつ効率的に採用したいと考えます。
そのため、非公開求人に応募する場合、転職エージェントから応募する方が書類選考に通る確率が高く、面接でも面接官と求職者の求めるGAPがあまりないことから内定が出やすいと言えます。
非公開求人を取り扱っている転職エージェントに関しては、下記の記事をご覧ください。
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3. 「企業内情報」
企業内情報を詳しく知りたい場合、転職エージェントを利用した方が正確な情報を手に入れることができます。
新卒での就活では、リクナビ・マイナビを利用した方が大半だと思います。
その時のことを思い出してみてほしいのですが、サイトの会社説明をみても、一次面接(面接人事)をしても会社の内部情報については、ほとんど分からなかったのではないでしょうか?
強いて言えば、二次面接(役員面接)で腹を割った話を少しすることができた程度だと思います。
一方、転職エージェントの場合、エージェントを利用している求職者からアンケートという形で会社の内部情報を共有することから今までの経験やノウハウが溜まっています。
また、中小転職エージェントに見られる両面性のキャリアコンサルと面接対策を受けることで生の会社情報を聞くことができます。
※両面性とは、企業を訪問する営業職とキャリア相談や面接対策を行うキャリアカウンセラーの二役を一人で行っていること。一方、その二役を分けて担当することを分業制と呼ぶ。
このように、転職エージェント、とくに中小転職エージェントでは、企業の生の内部情報を持っているため、エージェントを利用しての転職の方がミスマッチを起こしにくいと言えます。
詳しい大手と中小転職エージェントの違いは下記の記事をご覧ください。
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4. 「キャリアコンサルティング」
両者ともキャリアコンサルティングを行っています。
ただ、転職サイトの場合、その数も少数で大手転職サイトのみになります。
また、手厚いサポートや面接対策を満足いくまでやってもらうには、転職エージェントの利用をおすすめします。転職エージェントの方が研修型のサポートを提供していることが多く、毎日キャリアカウンセラーの方と接することが多くなるため、必然的に深く、より密接に相談することができます。
5. 「採用までのサポート」
上記4でもお伝えしたとおり、転職エージェントの方が圧倒的にサポートが充実しています。
- 履歴書、職務経歴書の添削
- 面接対策
- キャリアコンサルティング
- ビジネスマナー
- 営業研修
- エンジニア研修
- エクセル研修
- ワード研修
など、内定が決まるまでのサポートを全て行ってくれます。中小転職エージェントの特徴として、即戦力として企業に送り込みたいという意図があるため、エージェントを通して育成することで、他の大手転職エージェントと差別化を図ろうとする意図が見て取れます。
一方、転職サイトの場合、前述したとおりキャリアコンサルティングを行う会社がほとんどないことからサポートを期待しない方がいいでしょう。
6. 「企業との連絡・調整」
企業との連絡・調整をとってくれるのも転職エージェントになります。
具体的には、面接の日程や合否の結果、合否の内容、入社日の調整を転職エージェントが一手に引き受けてくれます。また、給与交渉まで行ってくれることから転職エージェントを利用することでこうした事務手続きを短縮することができます。
そして、最大の特徴としては、転職エージェントの方が聞きづらい質問を間接的に聞けることです。
例えば、採用面接で待遇面や福利厚生、休日に関する質問をすると、「やる気がない」求職者だと思われる可能性が多々あります。
こうした日本特有の本音と建て前の文化を配慮することを考えると、転職エージェントを利用する方が便利だと言えます。
一方、転職サイトの場合、これら全てのことを基本的にあなた自身で行わなければいけないため、採用面接が多くなるにつれて、管理が面倒になってくるでしょう。
7. 「転職のペース」
転職ペースとは、求人応募から内定までの期間を指します。
これは、転職サイトの方が早い傾向にあります。キャリアコンサルティングや研修を行う必要がないことから応募から内定までをスムーズに行うことができます。
一方、転職エージェントの場合、研修を行っている中小転職エージェントになると研修を1週間終えてから応募が可能になるといった条件があることからどうしても内定までのスピードが遅くなる傾向があります。
ただ、内定までのスピードが早い、遅いこととあなたに合う会社に入社できることは、全く異なるためあなたの転職活動の進め方に合わせて転職サイトを利用するのか、転職エージェントを利用するのか選択することが重要です。
まとめ:転職サイトと大手、中小転職エージェントを並行して利用するのがいい求人に出会うためのコツ
ここまで両者のメリットとデメリットを述べてきましたが、どちらもいい面と悪い面があります。
そこで、おすすめする使い方が両者を並行して使う方法です。
転職エージェントで面接対策やキャリアコンサルティングを行いつつ、求人数の多さを転職サイトでカバーすることで両者のいいとこ取りができます。
ぜひ、同時に利用して満足のいく転職活動を行なってください。
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